これから出産を控えている方、
そして今まさに赤ちゃん育児の真っ最中のママ・パパへ✨
「赤ちゃんの肌にブツブツが出てきた…」
「あせも?乳児湿疹?これって大丈夫?」
初めての育児では、
赤ちゃんの肌トラブルに戸惑う場面がとても多いですよね💦
赤ちゃんの肌はとてもデリケート。
大人と同じ感覚でケアしてしまうと、かえって悪化させてしまうこともあります。
この記事では、乳児湿疹・あせもといった代表的な赤ちゃんの肌トラブルについて
1 どうして起こるのか?
・乳児湿疹とは?
・なぜ乳児湿疹が起こるの?
・あせもとは?
2 見分け方のポイント
3 今日からできる正しいスキンケア
4 受診の目安
コラム:乳児湿疹のときに処方されやすいお薬と、正しい塗り方
を、はじめての方にも分かりやすく、
医療的視点も踏まえてお伝えします!
1 赤ちゃんの肌はなぜトラブルが起こりやすい?
赤ちゃんの肌は、大人の肌と比べて
皮膚の厚さが約半分
皮脂量が不安定
バリア機能が未熟
という特徴があります。
そのため、
汗・よだれ・うんち・おしっこ・服の摩擦・乾燥
といった日常のちょっとした刺激でも、
簡単に肌荒れを起こしてしまいます。
「清潔にしているのに・・・」
「ちゃんと保湿しているのに・・・」
それでも起きてしまうのが、赤ちゃんの肌トラブルなのです💦
乳児湿疹とは?
乳児湿疹の特徴
乳児湿疹とは、生後数週間〜1歳頃までの赤ちゃんに起こりやすい湿疹の総称です。
代表的な症状は
・顔(特に頬・おでこ・眉まわり)
・頭皮
・首まわり
にできる
赤いブツブツ・カサカサ・黄色っぽいかさぶた
などです。
なぜ乳児湿疹が起こるの?
主な原因は
ママから受け継いだホルモンの影響で皮脂が多くなる
汗や汚れが毛穴に詰まりやすい
肌のバリア機能が未熟
といった、赤ちゃん特有の体の仕組みによるものです。
決して「不潔だから」「ケアが足りないから」起こるものではありません!
あせもとは?
あせもの特徴
あせもは、汗をたくさんかくことで汗腺が詰まり、炎症を起こした状態です。
よくできる部位は
首
背中
わき
ひじ・ひざの内側
おむつの中
症状としては
細かい赤いポツポツ
かゆみ
ジュクジュクすることも
があります。
赤ちゃんは特にあせもができやすい・・・💦
赤ちゃんは
体温調節が未熟
大人より汗をかきやすい
自分で「暑い」「蒸れる」を調整できない
ため、あせもができやすいのです。
2 乳児湿疹とあせもの見分け方
完全に見分けるのは難しいですが、目安として
顔中心・皮脂が多い場所 → 乳児湿疹
汗がこもる場所 → あせも
という傾向があります。
※ただし、両方が同時に起こることも珍しくありません。
「自己判断が難しい」
「悪化している気がする」
場合は、早めに小児科や皮膚科を受診しましょう。
3 今日からできる!正しいスキンケア
① 清潔にする(でも洗いすぎない)
赤ちゃんの肌トラブルケアで最も大切なのはやさしく清潔に保つこと。
1日1回は沐浴・入浴で汗や汚れを落とす
石けんは低刺激・ベビー用を使用
ゴシゴシ洗わず、泡でなでるように
特に
首のしわ
耳の後ろ
わき
股
は汚れが溜まりやすいので、忘れずに。
② しっかり保湿する
「湿疹がある=保湿しない方がいい?」と思われがちですが、基本は保湿が大切です。
入浴後5分以内を目安に
ローションやクリームでしっかり保湿
保湿は
肌のバリア機能を助ける
刺激から肌を守る
という重要な役割があります。
③ 汗対策・蒸れ対策をする
室温は 夏:26〜28℃、冬:20〜22℃を目安に
通気性の良い綿素材の服
汗をかいたらこまめに着替え
おむつ周りも蒸れやすいのでこまめなおむつ替え
可能なら少し空気に触れさせる
ことも効果的です。
薬は使った方がいい?
→軽い赤みやブツブツであれば、スキンケアだけで改善することも多いです。
しかし
ジュクジュクしている
かゆみが強そう
範囲が広がっている
なかなか良くならない
場合は、自己判断で市販薬を使わず、医師に相談しましょう。
赤ちゃんの肌は成長途中。
必要なときに、必要な期間だけ薬を使うことが大切です。
4 受診の目安
以下の場合は、早めの受診をおすすめします。
・湿疹が悪化している
・黄色いかさぶたや膿が出ている
・赤ちゃんが強くかゆがる
・発熱や元気がない
「こんなことで受診していいのかな?」と迷う必要はありません。
赤ちゃんの肌トラブルは、早めの対応が一番の近道です。
コラム:乳児湿疹のときに処方されやすいお薬と、正しい塗り方
ほとんどの場合「外用薬(塗り薬)」が処方されます。
初めてお薬をもらうと、
「強くない?」「毎日塗っていいの?」と
不安になるママも多いですが、
正しく使えば赤ちゃんの肌を守る心強い味方です。よく処方されるお薬の種類① 保湿剤(ヘパリン類似物質・ワセリンなど)乾燥を防ぎ、肌のバリア機能を助けるためのお薬です。
赤みが強くない場合や、湿疹が落ち着いてきた後のケアとして使われることが多く、毎日のスキンケアの延長のような位置づけです。
② ステロイド外用薬(弱いもの)
赤み・炎症が強いときに短期間使われます。
「ステロイド=怖い」と思われがちですが、乳児湿疹で処方されるのは赤ちゃん用の弱いランクがほとんど。
炎症を放置する方が、肌にとっては負担になることもあります。
③ 抗菌薬入りの軟膏
かき壊しや、黄色っぽいかさぶた・じゅくじゅくがある場合に使われることがあります。
↓正しい塗り方のポイント↓
お薬の効果をしっかり出すためには、塗り方がとても大切です。
「塗り方まで知らなかった!!」とおっしゃるママも多い印象ですので、
是非ご参考にしていただけばと思います!
✔ 量は「少なすぎない」←これ重要!!
うっすら伸ばすのではなく、肌が白く見えなくなるくらいが目安。
「こんなに塗っていいの!?」と思うくらいで、
ちょうど良いことも多いです。
✔ こすらない
指の腹でそっと置くように。
擦り込む必要はありません。
✔ 清潔な肌に塗る
入浴後や、汚れを拭いた後など、肌が清潔な状態で塗りましょう。
✔ 医師の指示を守る
「1日何回」「どこに」「いつまで」
自己判断で増やしたり減らしたりせず、分からないときは相談することが大切です。
ママ・パパへ伝えたいこと
赤ちゃんの肌トラブルは、
どんなに丁寧にケアしていても起こることがあります。
決して、あなたのせいではありません。
大切なのは
・正しい知識を知ること
・無理に一人で抱え込まないこと
・不安なときは専門家を頼ること です!
赤ちゃんの肌は、成長とともに少しずつ強くなっていきます。
今日のケアが、未来の健やかな肌につながります。
このブログが、少しでもママ・パパの安心につながれば嬉しいです(⌒∇⌒)

